悪夢

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 俺が倒したと思ったのは。じゃあ一体、あの少女は……。  父が何か声をかけてくるが耳に入ってこなかった。  耳元にクスクスとあの少女の笑い声が聞こえる。 「終わらないよ。ねぇ、お兄ちゃん、私は好きだよ。これからもずっとずっと、楽しませてね」  俺は耳を塞ぎ声が掠れるまで叫んだ。  どうして。どうして。  悪夢は終わらない。今夜も眠れない。
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