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私は今
何処だかわからないこの街に立っています。
貴方が昔
くれた言葉を杖に私は独り歩いています
あの時、私の世界は無限に広がり
時間はもはや時間ではありませんでした
貴方が去ってしまってから
色々と考えたのです
私が人を憎む理由
貴方を捕まえきれなかった理由
冷ややかな家族との仲
全然会わない友達
可愛い犬の死
あれこれ努力する必要とチャンスがあったことを悔しく思います
今なら、貴方に会いに行けそうです
今でもしがらみはたくさんあります
仕事、今の恋人、大学、夢
貴方の生活はどうですか?
薬剤師のお仕事は忙しいのですか?
あの皮肉な笑顔で
薬を調合していると思うと
私は怖くて病院に行けなくなりました
私が病気になったら、責任取って下さいね
突然やって来た言葉のつぶてに
寝ぼけて玄関に立つ歪んだ笑顔
切り落とした肉がやってきたのが
そんなに恐ろしいの?
それは貴方の罪
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