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――その日の夜だった。
お気に入りのホームページが、突然、跡形もなく消えてしまったのは。
「……嘘だろ」
ようやく表示されたホームページ画面には、いつもの見慣れた文字列はない。
代わりにあるのは、仮想都市としての、空き家表示だけ。
「なんで、突然」
昨日までは普通に更新され、カウンターが回り、レスポンスも普通にされていた。
特別、管理人に異変があったような様子も見られない。
――なのに、真夜中の憩いの場は、突然に終わりを告げた。
行き場のない、伝えたかった、いろいろな想いをくすぶらせたまま。
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