あなたの瞳の真ん中に咲く夜

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あなたの瞳の真ん中に咲く夜

 おかしいかしら?  いつも何かに怯えている臆病なあなたへ、闇を遠ざけるわたしの白い光をわけてあげられたなら、なんて、朽ちていく花がそんなふうに想うのは。  だけど諦めて。  あなたが焼き付ける太陽の影になってくれたその日から、わたしは一つの夢を持った。  もう一度咲ける夢を。  たった一日だけの泡沫でもいいの。  わたしが一番綺麗な夜にあなたの瞳の真ん中に映れたなら。
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