真夜中に逃げていく、私たちの憂鬱
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里美の家で。 「ハルかしい。。。ああ、恥ずかしい。ハルカシイコドモ。オ近所さんに顔向けできラい」 呪いの呪文を唱えるように、祖母がぶつくさとつぶやく。 その横で、里美は母に折檻される。 「ああ、ハルカしい。ハルカしい。オ近所さんに顔向けレキライ」 呪文は、夜を引き留め、朝を遠ざける。
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