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少年がシュノドスに手紙を出した後、少年の母は心配していました。手紙など書かせて、本当に良かったのかと。
純真無垢な息子が、「これで助けてもらえる!」と噂を信じる思いを踏みにじることはできません。かといって、どこぞの誰かが助けてくれるなどと淡い期待を持たせるわけにもいきませんでした。
根の葉もない噂に過ぎない。そんなこと百も承知な母親は、息子を想うあまりに葛藤し、困っていました。
母親としては、息子の悲しむ顔など見たくありません。見たいのは笑顔です。それが親心というものです。
そこで母親は、公園を見張ることにしました。
もしも公園を汚す悪人が来たのならば、勇気を出して注意してみよう。母親は無謀にも、震える体を必死に抑えつけました。しかしこれは、息子の為です。粗悪な連中に注意などしたら何を言われるかわかったものじゃありませんが、下手したら暴力を振るわれる可能性もありましたが、息子を想う母親に選択肢はありませんでした。
息子の笑顔を取り戻す唯一の方法を、母親は行動に移すのでした。
「どうして少年のママは震えているの? 悪いことはしちゃだめ! って伝えるだけでしょ?」
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