第一章  ソウルリメイクカード

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そして僕も、SRCに魅了され、学校の部活にも入り、今日開かれる大会にもエントリーしていたのだが、今回はタッグ制の大会であり、一人では出られない。そこで僕は幼なじみの一人、犬居 柴にパートナーをお願いしたのだが、人選を間違えた。 この男、熱血で腕はいいのだが、どこか抜けていて大会である日にまさかの寝坊をきめこみ、嫌な予感がした僕が向かいに行ったのは大正解だった。 中々起きない柴を叩き起こし、全力で走った甲斐あって何とか時間に間に合い、僕達は肩で息をしながら対戦表を受けとる。気分はもう大会が終わったような疲労感だ。 「はぁ、はぁ、・・・良かった、間に合って。本当に良かった・・・・!」 「はぁ、はぁ、ハハハッ!やったな雉!!大会前に良い汗かけたし、今スキャニングすればもしかしたらいいアバターになるんじゃないのか?」 柴は快活に笑いながらそんな事を言う。 「喧しいわ!耐久性がガタガタなアバターになるわ!今回の大会がデータメモリー使用可のルールで良かったよモウッ!」 SRCには最大3体までアバターを記憶させる事が出来るのだが、大会のルールによっては対戦前にスキャニングを行い、そのアバターで戦わなければいけないルールもあるのだ。 「ハハハッ!雉は相変わらず怒りん坊だなぁ。じゃあ俺はちょっとスキャニングしてみようかな?どれどれ・・・。」 柴は腕に巻いた装置にSRCを通そうとする。 勝手にしろよ、と僕は呟き、貰った対戦表に目を落とす。自分達の名前を確認し、別の名前を探そうとすると。
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