第1章 ひまわり畑

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第1章 ひまわり畑

?「パパー!」 田舎道を走る電車の中で はしゃぎながらも小さな女の子の 誰かを呼ぶ声が響いていた ?「こら、電車の中ではしゃいじゃダメだって パパ言っただろう。 他の人の迷惑にならないように大人しくしなさい …咲笑。」 咲「…ごめんなさい、パパ。」 そう言って少女はしょぼんとした顔で 僕の隣に大人しく座る 可愛い なんて思うのは親バカだろうか。 咲「ねぇ、パパ。これからいくところって どこなの?」 ?「そうだな…強いて言えば 『パパとママの思い出の場所』かな」 咲「ママとの?」 僕がそう言うと咲笑は首を傾げた 咲笑には母親が居ない。 咲笑が産まれた時に亡くなってしまったのだ。 だから咲笑に母親の話をしてもイマイチ ハッキリ来ないのだろう。
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