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第一刀
◆◆◆◆◆◆
ここは暗くて何もない鉄格子で覆われた部屋、
だが、小さな窓だけはあるそんな部屋
そう、この部屋は牢屋だった
何もないそんな暗い牢屋にぽつんと一人だけ
フードをかぶった青い瞳に十字架が刻まれている男がいた
その男が誰かと話すように独り言をつぶやく
「この世界に神様はいない.........」
「ウルサイッ、黙れ!!」
この牢屋の見張りである兵士が叫んだ
だが、そのフードの男はつぶやくのをやめなかった
「きっと、みんなはそんな風に思っているんだろうな....」
兵士はこの言葉を聞き、ああこの男には何を言っても意味が無いと思い
この男のつぶやきを無視しようと決め込んだ
そして、なおもフードの男のつぶやきは続く
「実際には神様はいる、いや、正確には神様はいた____が正解だな....」
「そう神様はいたんだ..」
「では、なぜ今はいないのか?」
「それは簡単だ、誰かが神を殺したからだ!」
「神は誰かに殺されたんだよ」
「そう誰かに......」
兵士は無視を決め込もうと思ったが、フードの男が言った言葉に
怒りを感じフードの男に激昂した兵士はフードの男に怒号を浴びせる
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