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「ていうか、そのどこがヤバイのさ。大物ってのがやくざだっていうんなら確かにやばいけどさ、わからないんだろ。意味がわからないな」 「その大物の愛人て話だ」 「……は?」 颯天はますます意味がわからず、顔をしかめた。 「……それって……大物って女か?」 「わからないよ。ただ、EA《エア》ってどこか妙な雰囲気ないか」 わからないという答えには戸惑ったが、EAに関しては時生と同じで颯天もどこか違和感を覚えている。 「まあな。EAの部員は新入生以外、みんな朔間さんのシンパって感じだし、ほかのサークルから勧誘受けたとき、もうEAに加入してるっていうと大抵の奴は化け物に会ったような顔をする」 「そこだよ、颯天。これも友だちから聞いた話、カースト的っていうか、清道じゃあEAは大学側からも一目置かれてるらしい」
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