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サークル会館に着くと、四階建ての屋上に行った。
そこにはペントハウスが設置され、つまり、屋上はEAが独占で使っている。
「お疲れさまです」
颯天はだれにともなく発しながらペントハウスに入った。
すでに二十人くらいいるが、それでも充分に余裕があるほど室内は広い。
真っ先に目につくのはやはり祐仁だ。
幹部たち専用の会議用テーブルに身を乗りだして、書類を指差している。
颯天の視線に気づいたように、祐仁は顔をすっと上げて見返してくる。
「颯天、手伝ってくれ」
祐仁は躰を起こし、颯天だけを指名して、促すように奥の資料室に向けて顎をしゃくった。
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