第1章「偶然の出会い」

13/15
前へ
/82ページ
次へ
「あとすみませんが、祐美さん、履歴書だけ書いて持ってきて頂けませんか」 「わ、わかりまひた」 何を動揺してるんだ。まあ、そんなことより、ようやく働き口が決まって良かった。 こうして帰路に着くことにした。 「ねえ、今日何も食べてないんだけど」 そういえば朝からドタバタで、ここまで何も食べてないことに気付いた。 「また倒れちゃうかも」 何の脅しだ。もう驚かんぞ。 「料理長の料理が食べたいです」 何を言い出すのかと思いながらも、外食するにも中途半端な時間だし、気分も良かったので、その提案にのることにした。 「食材もないし、時間かかるぞ。待てんのか?」 「3日待ったんだから、少しくらいなら大丈夫だよ」 「じゃあ、スーパーに買い出しに行くか」 「いってらっしゃあい」 ここはついて来んのか。まあどうでもいい。 すぐに買い物を済ませて戻ってくると、やはり倒れ込んでいた。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加