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「ごちそうさま」
ようやく食べ終えたみたいだ。漬物だけで丼めし3杯、どれだけ空腹だったのかと思いながら、満足げな表情を見てると笑えてくる。
よく見ると、二十歳は過ぎているだろうか、ショートヘアーが似合っていて、女優の誰かに似ているような気がする。
ともかく、話を聞かせてもらおうか。
「ふぁーあ、何か眠くなってきちゃった」
「おいおい、ここで寝る気か?まだ何も話聞いてないぞ」
「でも今何時だと思ってんの」
それはこっちの台詞だろうが、と思いながらも、時計の針はすでに2時を過ぎていた。
「わかったよ。でもここじゃあれだから、2階にも部屋があるから好きなとこ使え」
そう言うと、彼女はすぐさま2階へと向かった。
「おやすみ、おっちゃん」
おっちゃんって、何だこの変な女は、普通は泊めて頂いてありがとうだろう。
安堵感からなのか、俺もすぐ眠りについてしまった。
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