第1章「偶然の出会い」

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「ごちそうさま」 ようやく食べ終えたみたいだ。漬物だけで丼めし3杯、どれだけ空腹だったのかと思いながら、満足げな表情を見てると笑えてくる。 よく見ると、二十歳は過ぎているだろうか、ショートヘアーが似合っていて、女優の誰かに似ているような気がする。 ともかく、話を聞かせてもらおうか。 「ふぁーあ、何か眠くなってきちゃった」 「おいおい、ここで寝る気か?まだ何も話聞いてないぞ」 「でも今何時だと思ってんの」 それはこっちの台詞だろうが、と思いながらも、時計の針はすでに2時を過ぎていた。 「わかったよ。でもここじゃあれだから、2階にも部屋があるから好きなとこ使え」 そう言うと、彼女はすぐさま2階へと向かった。 「おやすみ、おっちゃん」 おっちゃんって、何だこの変な女は、普通は泊めて頂いてありがとうだろう。 安堵感からなのか、俺もすぐ眠りについてしまった。
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