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早速次の日、オーナーを誘い出した。
「珍しいですね。二人で飲もうなんて」
「ほらこの前の礼をしてなかっただろう」
我ながらうまく切り替えせたが、どうやって本題にもっていこうか。
「そういえば、美奈子さんとは会ってないんですか?」
美奈子とは7年程に別れた前妻のことで、前の店で一緒に働いていたのでオーナーもよく知っている。
「一年以上会ってないよ」
「そうですか。じゃあ再婚相手と最近別れたといのはご存知じゃないんですか」
「そうなのか。まあそのうち連絡来るだろう」
一年程会ってないのは、再婚したからであるのだが、こんなに早く別れるとは、何があったんだろうか。
「そんなことより、オーナーこそ結婚は?」
ちょうどうまく話が切り出せた。
「二人の時は原田でいいですよ」
「今さら原田って呼び捨てにするのもなあって、話をそらすなよ」
「結婚はまだしてませんし、予定もありませんよ」
「昔からずっともててただろう。いつでもできたんじゃないのか」
「確かに若い時はそうでしたけど、何か仕事の方に夢中になってしまって」
「そうだなあ。自分の店を持つのが夢だってずっと言ってたもんな」
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