第5章「突然の告白」

5/12
前へ
/82ページ
次へ
「ということで、彼女らしき人もいないようだ」 「裕ちゃんの前の奥さんの話をもう少し聞きたかったなあ」 「それは今関係ないでしょ」 どうも前妻のことが気になる様子であったが、本題に戻さないと、 「それよりどうするんだよ」 「オーナーと1ヶ月接してみて思ったの。こんないい人に巡り会えるなんて、もう無いかもって 」 そりゃイケメンで優しくて金持ってたら、多少の年齢差も気にならないか。 「そこで、もっと二人を近づけたらきっとうまくいくような気がするんだけど、協力してくれない?」 「協力って俺がか?」 「祐衣ちゃんのためにお願い」 「わかったけど、どうするんだよ」 「私に考えがあるの」 またろくでもないことを考えていそうだが、妹のことになると無我夢中になる祐美を知っているので、ここはのってみるとしようか。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加