第5章「突然の告白」

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店でも作戦は続く。 「4番テーブル、通ってないんだけど」 「ああ、すまんすまん」 「何謝ってんのよ、馬鹿」 「ああそうか、それはお前のミスだろう」 「人のせいにしないでよ」 この不自然なやり取りに、木内が片桐に呟いた。 「なあ、4番ってチェック終わってるよな」 「そうだと思うけど」 「だったらあの二人何やってんの?」 「わからないけど、新しいゲームじゃない」 祐衣どころか、他の奴らにも、俺たちが遊んでいるようにしか見えないようだ。 午後からは、方針を変えて全く無視するようになったが、誰も何とも思ってないようだ。 翌日、仕事は休みだった。 「お姉ちゃん、ママへのプレゼント何がいいかな?」 「祐衣ちゃんの初月給なんだから、自分でいいなって思うものにすれば」 「じゃあ、そうする。ついでにプリンも買って来ようか?」 「もう要らないから」 「いってきます」 祐衣が出かけたところで、 「ねえ、演技が下手過ぎなんじゃないの」 「俺のせいか」 「じゃあ、誰のせいよ」 「あ、俺も出掛けてくるわ」 「逃げる気、卑怯者」
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