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「お姉ちゃん、飲み過ぎだって」
「祐衣ちゃんもいつかはわかる日が来ると思うけど、飲まないとやってられないってこともあんのよ」
帰宅してみると、心配そうな祐衣と、そんなことにはお構い無しの祐美がいた。
「何やってんだ。頭痛いって帰ったんじゃなかったのか」
「うるさいなあ。自分は昼間から美女と会ってたくせに」
「お前、あそこにいたのか。あれはだなあ、前の嫁さんだって、何で言い訳しなきゃいけないんだよ」
「ああそうですか。ずいぶん楽しげでしたけど、復縁しようとか考えてんじゃないの」
「そんな訳ないだろう」
「どうせお邪魔でしょうから、祐衣ちゃん、もうこの家出て行こう」
その言葉に、場は騒然となる。
その時、誰かが家に入ってきた。
それは、オーナーだった。
祐衣が相談していたようだったので、気になって様子を見に来たのだろう。
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