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「里中さんも祐美さんもいい加減にしてください」
いつになく高陽した様子に、俺も祐美もたじろんだ。
「僕はお二人とも大好きなんです。そんな僕よりも祐衣さんの方が仲良くしてもらいたいと思ってるはずです。そんな気持ちがわからないんですか」
あまりのことに二人とも言葉が出て来ない。
「これ以上、祐衣さんを悲しませることがあれば、僕か許しませんよ。僕が祐衣さんを一生守っていきますから」
突然の告白に唖然となった。
言われた祐衣自身もわかっているのだろうか。
とりあえず、ここは謝るしかないだろう。
祐美も正気を取り戻したようで、
「ごめんなさい。私がどうかしてました」
「それなら良かったです」
こちらも正気を取り戻したのか、
「いや今のは僕の勇み足です。お邪魔しました」
そう言って、オーナーは去って行った。
「おい、何か想定外のことが起きてるんだけど」
「でも良かったんじゃない」
「祐衣の気持ちは確認してないだろう」
「それはそうだけど」
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