第5章「突然の告白」

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翌日の店内では、いつにない光景を目にする。 「オーナー、昨日のあれはどういうことなんでしょうか?」 祐衣がオーナーに詰め寄る。 「あれはですねえ、あまりにもあの二人が大人気ないのでつい」 「そういうことを聞いてるんじゃなくて、私に対しての気持ちは本当なんですか?」 あくまで直球しか投げて来ない祐衣。 「祐衣さんさえ良ければという前提の話であって」 「そんなのいいに決まってるじゃないですか」 ある意味、祐美の作戦が功を奏したようではあるが、祐美はまだ納得していないようだ。 「ねえ、前の奥さんと何の話してたの?」 「もういいだろう」 「良くない。ちゃんと説明してもらわないと」 この姉妹の迫り方に勝てる奴はいるのか、そう思ったのは俺とオーナーだけかもしれない。
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