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「どんな敵でも一発でぶった切って見目ますよ!あ、代金は先払いで五百オン玉で下さいね。後は“お願いします”で契約完了!」
「はぁ…」娘は訳を説明しないと帰してくれなさそうだったので、渋々とその男にこの店に来た理由を話した。
「よーするに、親友をさらった何か分からんヤツを倒せばいいのね?」
「いや、だから言ったようにとなり街一の剣豪にお願いしたので、結構です。」娘はそう言って店を出た。
急いで家に帰るともう頼んでいたとなり街の剣豪は着いていて、家の前で娘の帰りを待っていた。
「この度はよろしくお願いします!どうか、あの子を…、親友を助けてください!」
「ああ、任せてくんなまし。ところで、後ろにいるそのそのお侍さんは誰なましか?」娘が振り返るとそこにはあの男がいた。
「付いて来たんですか?」
「いやー、散歩しにさー。」
「付いてくるのは自由ですけど、貴方さんの手には及びませんよ。」
「あー、分かってるって。オレはただ散歩してるだけだから。」娘はムスッとしてヤツのアジトと思しき廃屋敷へと剣豪を案内した。
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