幸せの音色
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幸せの音色
いつか、こんな日が来ると思ってた。 出会った日からずっと。 あたしはレイラ。 冷たい雨が降る日曜日、「お腹が空いた」と言うあたしに、あなたはご飯を作ってくれた。 「名前は?」 「忘れた」 「家は?」 「無い」 「家族は?」 「いない」 気の抜けたあたしの生返事を、あなたの笑い声が掻き消した。 「行くとこないなら、うちにいればいいよ」 あなたが優しく頭を撫でた。
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