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夏穂はぎゅっと手を強く握った。
そして和馬の手にあるチケットを見た。
それは、なずなが大好きな和馬のために苦労して手に入れたチケットだった。
「.....ごめん....なさい....私...行けない...。」
夏穂は頭をさげた。
「...いや...大丈夫だよ....こっちこそいきなりごめんね....。」
夏穂は和馬の顔を見ることが出来なかった。
「いえ....。」
「それじゃあ...。」
夏穂は去って行く和馬の背中を見つめた。
「夏穂ちゃん!!!!」
なずなは夏穂の前に飛び出し腕を掴んだ。
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