終章 味
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終章 味
その後の僕と夢の記憶は曖昧だ。 気づいたら病院のベッドに二人仲良く寝ており、親戚だという優しそうなおじさんとおばさんがきれいな家に僕らを招いてくれた。今までになかった温かな時が僕らに訪れる。 だが時が流れるにつれ、あの日の記憶は強くなっていった。 あの日から母の行方は分からない。 そして、あの時のラーメンの味はどのラーメンとも違う。 あの味は何の味なのだろうと……
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