ロスタイム

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 気がつくと、僕は海岸に打ち上げられたような状態で眠っていた。すぐに隣を確認するが、少年の姿はなかった。しかし、誰かが居たであろう跡が砂に残っていた。  あれは一体、どういう事なのだろう。  僕は僕に助けられたというなのか?  眩しさを感じて海を見ると、ちょうど朝日が昇ってくる所だった。  その温もりに、ふと涙が溢れた。  漸く僕は、新しい一日を迎えることが出来たのだ。  そんな気がした。
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