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あわあわと戸惑っている間に、いつのまにか大きなベッドに倒れこんだ館長を見下ろしている。
ぜえぜえと息を吐きながら。
「ごめん、服脱がせてくれる?」
「え、あ、はい……」
片膝を柔らかすぎるベッドに沈め、目を瞑る館長に近づいた。
「失礼します……」
襟元からボタンを外していると、館長と目があった。
館長はわたしの分厚い眼鏡に手を伸ばし、外した。
「やっぱり……」
「あの……」
眼鏡を取り返そうとすると、不敵に笑って阻止された。
「こんなにキレイな顔してるのに勿体ない」
キレい?わたしが?
髪を束ねていたバレッタが跳ねるように落ちると、長い黒髪が垂れた。
瞬間、体がグルりと回転したかと思うと、ベッドに押し付けられたかと思うと、館長が上にいた。
「か、館長⁉︎」
「いいよね」
なにが⁉︎
館長の顔が近づいてきて唇を押し付けられた。
なにしてるの⁉︎やめてクソジジイィーーーー‼︎
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