0人が本棚に入れています
本棚に追加
館長があの日以来、やばい。
本を探すように言われたので書庫で探していたら、後ろから突然抱きつかれ胸を揉まれた。
なんとか逃げ出し、以後は細心の注意を払った。
「最近、元気ないっすね」
顔を上げると、純朴そうな青年。
仕事帰りによく立ち寄るこのコンビニのバイトくん。
「ちょっと仕事でいろいろあって……」
もうこのコンビニに来るのやめよう。
「大変すね。1,434円になります」
お釣りを受け取る時、微かに手を撫でられたうな気がした。
でもすぐに自意識過剰を恥じた。
「ユキオくん、在庫チェックしてくれる」
「うぃーっす」
店を出る瞬間に聞こえた。
もう、この店に来てはいけない。
心の中で警報音が鳴った。
最初のコメントを投稿しよう!