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パソコンの前に佇んでいる。
このところ、そうやっていて結局配信をすることができなかった。
ユキオが怖かった。
今、ユキオと二人。
PC越しに無言で向き合っている。
ユキオは退室せずに、そこにいる。
「ハハ、なんかリクエストとかありますか?」
無言。
「じゃーさよなら」
その時、
突然部屋が暗くなった。
真っ暗だ。
突然、口を大きな手で塞がれた。
「マリアンナちゃん……今日は大人しくしてね」
抵抗すると、もう片方の腕で首を絞つけられた。
「いい子にしてたらすぐ終わるよ」
いま声の主に気づき、驚愕した。
館長……‼︎
なぜここまでわたしに執着するんだろう。
わたしなんかより、美人でスタイルいい子いっぱいいるのに。
「ここ数日、僕を避けてたね」
館長はクスクスと笑った。
「いっぱい、かわいがってあげるからね」
気持ち悪い。
誰か助けて。
PCの前から引き剥がされる瞬間。
確かに見えた。
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