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はじまり
扉の向こうは、一面モニターだらけの薄暗い部屋だった
きっと電子画面と見やすいようにという工夫だろう
カタカタカタカタとキーボードを叩く音
ピー
ピュワーン
色んな電子音が飛び交う
二段に別れたその部屋は、アニメでみた事あるような作りで
大志の少年心をくすぐった
「みんなー遅くなっちゃってごめんねー
大志君来たわよー集合
あ。石橋、電気つけて!」
薄暗い部屋が明るくなった
えっこんなに人がいたの?
と思う程に色んな人がいた
扉は入って目の前の会議用の大きなテーブルに皆、集まってきた
何人か年が近そうな人もいる
ちょっと安心した
「はい!今日から『祓光ノ月』に所属してもらう大志くんです!
みんなよろしくね!」
いよなの紹介の後に大志が続く
「有我大志です!15歳です!今年、高校一年生です!
よろしくお願いします」
周りの大人がざわつく
「はい!次!とうたくん!」
同い年ぐらいの青年に挨拶をうながす
「夏目尊汰。16歳。高2。」
「うわ。同い年かよ。最悪」
二人の青年が睨み合う
「こっちだって願い下げだわ
同い年がいるとかむしずが走る
近接戦闘もできない弱虫が」
「あぁ??試してみるか??機械オタクの
自宅警備員が」
ぱんっ!!
いよなが拍手をして喧嘩をわって入る
「喧嘩は、そこまで
はい!つぎ!まゆくん!」
司令をすごい勢いでにらんで来る
度胸、あるなーこの人
「霊猫磨結。16歳。高2」
「お前!俺と言い方かぶってんだよ!!」
「お前が被せてきたんだろが!!」
すぐにつっかかる犬猿の仲なのかな?
いよなが間に入りやめさせる
「それ以上やるといよねぇが大人のキスを
しちゃうわよ??」
大志がドキーーーーーーっと胸が飛び跳ねた
されてみたい
いや、刺激が強すぎる
喧嘩していた二人も黙ってしまった
「あらあら、あんなにきゃんきゃん吠えとったのに
可愛いもんやな
大人の色気にほんろうされるやなんて
まだまだ、蒙古斑あるんちゃいますの??」
「んだとてめぇ!?」
「見せてやるから確認してみろや!!」
二人に喧嘩うるなんてなんていい度胸
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