4人が本棚に入れています
本棚に追加
「あらーわっちのかわいい傀儡を壊してしもうたんかぇ??」
大志と磨結の耳元で艶やかな女性の声がささやく
この戦場で
この緊張感のなか
後ろをとられるなんてありえない
磨結と大志は、後ろを振り向き構え直すが誰もいない
「うふふふ
こっちだよ」
今度は、尊汰と誠が背中を取られ頬をつつかれた
天真爛漫な幼女の声
だが、振り向くと誰もいない
大志が放った炎で鮮明に照らされる中で
なにも確認できないんて
「あーあ
こんなにしちゃって
前の祓魔の人たちを殺す為に作ったのに今回、
もう少し強い人たちが出てきたから
壊れちゃったじゃないか」
全身白い少年が邪鬼を見下ろす
白い袴姿に透き通るような肌
髪も白髪
本当に全身真っ白だ
インカムから司令室の声が入って来る
『司令、あいつはいったい??』
色喰の声が届いているのかいないのか
いよなは、画面に映る少年に鬼の様な睨みをとばす
『・・・白徒(はくと)・・・』
それを聞いた色喰から血の気が引く
『まさか・・・・白徒童子(はくとどうじ)?』
その名を聞いた清水があせりだす
『はやく!!!早くそこから逃げて!!
あなた達では、相手にならない!!』
色喰が罵倒を飛ばし冷静さを保つ
『バカな事を指示するな!!!白徒童子・・・15年前に先代達が倒したはず
なんで今ここに
そんな事より奴は、AAA+のSSSレイト
死を覚悟していいレベルだ
背を見せた時点で殺される
生存確立を上げるため
交戦して一人生き残れたらいい方だ
お前らの前にいるのは、ラスボスだ
気を引き締めろ』
「なんやて!!なんでそんなもんがここにおるんや!!
親父達が倒したはずちゃうんか!!」
「あら、野蛮な言葉は、わっちは苦手やわ」
「白徒様にけんかうるやつ黒曜(こくよう)がゆるさない!!」
白徒の影から着物を淫らに着崩す妖艶な女性と
黒曜となのる原宿にいそうな今時の女子高生が現れた
「紫水(しすい)も黒曜も落ちついて
今日は、ご挨拶だけ
ほら、ちゃんとご挨拶」
「では、わっちから
紫水花魁(しすいおいらん)いいます
お見知り置きを」
気立てのいい挨拶をするが殺意に満ちている
「はいはい!次は、私!!
黒曜です!!白徒様に拾われました!!
最近まで、普通の女子高生してたんだよ!!
この世界マジ卍」
見た目も口調も今時の女子高生だが
隠す気もない殺気は10代なんてかわいい言葉ですまされない
最初のコメントを投稿しよう!