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「見やんでもわかりますわ
まだまだ乳臭いよて
はよ、おかーさんとこ帰りよて
あんさんらが出る幕やおまへんへ?」
「まことくん、いい加減にしなさい
このチームでは、あなたが一番年上なんだから」
いよなが彼をただす
「いよなはん、失礼しました
灯里誠。17歳。高3です
よろしゅおたの申します」
この3人が祓魔家の次期当主なのか
年が近いのになんていやつかんなんだ
この中に入って戦っていくなんて考えられない
不安しかない
誰かに肩をぽんと叩かれ耳元でささやかれた
「そんな気負うことないよ
みんな年が近いんだからすぐに仲良くなれるよ」
やさしい声、けど大人の魅力のある艶やかな声
同じ男性なのに虜になってしまう
その人の顔を確かめたくて振り向く
彼の顔は、耳元から少し離れ
みんなを見据えていた
「灯里家の分家に当たります
色喰(しきしょく)です
ここでは、副司令をしています
よろしくね」
「じゃーどんどんいこ!」
ボブヘアーの明るい声のお姉さんが元気よく
手を挙げてはしゃぐ
「霊猫家の分家になります
清水(きよみず)です!よろしく!!
私の担当は、健康面のサポート!
こうみえても医療免許持ってる
ドクターさんだぞ!気分が悪いときは、
気軽に声かけてね!!」
その隣でロングで軽いパーマを当てた様な
ゆるふわの髪を二つくくりにしたお姉さんが
小さくなって軽く手を挙げる
人見知りなのかな?
「夏目家の分家の緑結(りょくゆ)です
私の担当は、敵の感知と機材サポート
司令室の管理は、私がおこないます」
分家の人たちの方が仲良くしてくれそうだ
この人たちが大人で安心した
「最後にいよなから
いよなのサポートをしてくれる
いよなの秘書だと思ってね
石橋辰雄(いしばしたつお)よ
よろしくね」
いよなの半歩後ろに立つ石橋が
軽く会釈して微笑む
これでメンバーは、全員のようだ
「よーーーーし!!
みんな自己紹介も終わったし
今日は、親睦会よ!!
ぱーーーといきましょ!!
ぱーーーーーー」
いよなの歓声を切り裂くようにサイレンがなる
電気が暗くなりそこにいた
分家の人たちが持場に戻り
また、カタカタと画面に向かう
いっきに空気がかわり戸惑ってします
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