はじまり

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「緑結、邪鬼の発生源は??」 いよなの声に張りと緊張感を感じる 焦る声で緑結が答える 「浅草です 邪鬼は、スカイツリーを目指しているようです」 色喰の指示が飛ぶ 「わざわざ観光地を練り歩くなんて スカイツリーを目指すなら浅草橋を通るはず 浅草橋でしとめるぞ 厳戒態勢をひけ 浅草橋を封鎖、前衛部隊でできるだけ足止めだ」 「はい!!」 緑結と清水が答える 「石橋、彼らに例の物を」 いよなが命じる 「既に用意してございます」 仕事がはやい 気づかない間に全員の武具と戦闘服が用意させていた 戦闘服には、各自の家紋が入っている 「ごめんね みつくろい物だけど あなた達の戦闘服が間に合わなくて あなた達のお父様が着ていた戦闘服を仕立て直して あなた達サイズにしてあるの 次は、あなた達専用のを用意するから 今回は、これで我慢して」 これが父が着ていた戦闘服 父を感じて戦えるなんて幸せだ 「さー着替えて戦闘スタートよ! 現場までは、石橋が送迎するから 頑張っていってらっしゃい!!」 初戦闘前で緊張がバレたのだろうか? いよなが元気よく送り出してくれた  急いで着替えて新幹線の様な電車に乗り込む 何者にも揺ることのない凛々しい車体に 心躍らせてしまう みてるだけでドキドキした 東京の路線の下に専用の路線が創設されているらしい 戦場への移動に便利なほど東京の鉄道は、 発展しているのだと思うと なんて進化を遂げた土地なんだろうとほれぼれしています 隣に座る夏目にお灸をすえられた 「お前、なにニヤニヤしてんだ 今から食うか食われるかの戦いにいくんだぞ 小学校のピクニックじゃねーんだ 死ぬ覚悟がないなら田舎へ帰んな 足手まといだ」 大志は、反省した 見た事もない世界に心躍らせてしまった 本当に夏目の言う通り 死ぬ覚悟なんてなかった なんとかなるだろうそう思っていた 正直、怒れて下を向いているが まだ、反省しきれない自分もいた 石橋が声をかける 「現場につきましたよ では、みなさんよろしくお願いしますね」 みんな鬼以上に鬼の形相だ 「俺の刀のさびになるんじゃねーぞ 邪魔だったらたたっ切る」 「それは、こっちのセリフだ バレットラインに入ったらちゅうちょなく 打ち込んでやる」 「俺は、そんなヘマせーへん 殺し合いなら他でやっておくれやす 邪魔なだけや」 一層、殺気に満ちる ここが戦場
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