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副隊長「我々はむしろヤツに不意を突かれました…ヤツは全滅必死の シャドウライトニングブレス を放つ構えを取っていました。」
副隊長は淡々と経緯を説明する。
副隊長「部下たちを守ろうと前に出ようと駆けたのですが、強烈な閃光を目の当たりにして私は…未熟な私は自衛の構えをとりました…。」
副隊長の目には涙が浮かんでいた。
副隊長「痛みもなく…悲鳴の一つも上がらない…。奴の攻撃に痛覚が感じるより早く、音の速度よりも早く消炭になったのだと思いました。」
副隊長は涙を拭う。
副隊長「恐る恐る、鉛や剣のように重い瞼を開けました。我々は無傷で呆然と立ち尽くしていたのです。」
ロイ「消えちまったって言うのは、ヴァルザンデス が消えたって意味だったのか。」
副隊長「はい…。結果我々は無傷の勝利を掴みました。しかし討伐の証がないと国から報酬は出ません…。こんな石が証明になるとは思えませんし。」
ロイ「良くやってくれた…。部隊を途中から抜け出した俺にも責任がある。部隊全員がヴァルザンデスの消失を確認したんだ。国王にもちゃんと報酬が出るように交渉はする。任せておけ。」
副隊長「うぐぅ…。たいちょぉ~…。」
レム「……!?ちょっとまって?いま 石 がどうって…。」
副隊長「こんな 四角い石 がどうかしたってのかい?」
~次回レイアスパート~
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