第3章

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第3章

会場を見回した。 麻美は年齢層が思っていたより高い事にげんなりしていた。 そりゃそうだ。クラス会でも同期会でもなく『同窓会』なのだから。 こりゃ、来て損したかな? 麻美が諦めかけた時、会場の入り口付近に目を奪われた。 きっと、シンデレラをパーティー会場の入り口に見つけた王子様の心境が今ならわかる。 麻美は、こちらに向かって颯爽と歩いてくる男性をうっとりと見つめた。 180cmくらいのスラリとしたモデル体型。 顔は、彫が深くて目力がある。 歩き方も大またで、堂々として男らしい。 薄いグレーに細い線の入ったスーツ、ノーネクタイでもカッコいい男。 彼は……
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