理想鏡

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理想鏡

僕が通っている学校には、ある噂があった。 「西階段の大きな鏡は、別世界に繋がっている。その中には悩みを持っている人のみが入れて、 その他は入れない空間。ただ悩みを聞いて、改善策を練る空間。 その空間が壊れるのは管理人の『運命の人』が現れた時である。」 くだらない噂だ。 どうでもいい。正直。 ほかの奴らは「理想鏡」と呼んでいる。 この話は、僕、木山 優 と 管理人 リム の理想鏡が無くなるまでの話だ。
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