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仕事 - 2
目的の場所はかなり近い。直線距離なら事務所のある品川から大体一時間くらい。道がかなり入り組んでいることだけが懸念事項だ。都心方面へのアスファルトがまだ駄目になっていなければ少しは楽につけるがどうだろう。
こういうとき地下鉄がまだ生きていればと心から思う。この辺りは道が細々して不便な分、地下鉄が縦横無尽に走っていた。あの時は遅延や煩雑さに文句を言っていたがいざなくなると辛いものがある。
鉄道網がなくなる直前、素人電車が多く走っていた。電車が好きで、電車の運転がしたかった人たちが運転していた時期だ。まともな車掌が仕事が嫌になり、いなくなった穴を埋める形で素人電車は運行していた。
おかげで、今となってはまともな車体は残っていない。そういえば航空分野でも、素人航空機が話題になっていたが、あれは一体どうなったのだろう。どれもこれも大騒ぎだったことだけは辛うじてテレビで報道していたため知っているのだけれど。
こうやって自転車を走らせていても、人はほとんど見かけない。
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