学校

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にこにこと手を降って、子どもたちが帰っていく。 「気をつけて帰るんだよ!」 「はーい!」 俺が声をかけると、よりいっそう笑顔になる。 子どもたちは明日から夏休み。 登校日まではとりあえず会わない。 最後の子どもを見送ると、俺はぐっと背伸びをする。 さてさて、残りのお仕事を片付けますか。 子どもたちのいない、静かな教室。 掃除をして、机を並べて、棚の整理に、黒板の溝のチョークのカスを片付けて。 てきぱきと教室の清掃を終わらせると、次は自分の机。 教室内の自分の机から、使い終わった教材を7月と書いたファイルに入れ込んで、引き出しにしまう。 登校日に必要なもののリストは作っておいたから、それに必要な画用紙とかはあとで取りに行くとして。 使いそうな筆ペンやはさみといった道具は、ペンケースにいれて校内バッグに入れ込む。 先輩が言ったとおり、学校内で使う物を持ち運べるバッグ1つあると確かに楽だ。 「よっこらしょ。」 他、ファイルやら来期に使う資料、教科書やらを入れた校内バッグを肩に下げて職員室へ向かう。
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