学校

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職員室には他のクラスの先生や他学年の先生が割ともうすでに来ていた。 「お疲れさまですー。」 「あ、お疲れー。」 先生方に挨拶して、自分の席につく。 今期でやっておく必要のあることは全部終わったし、あとは登校日の準備と、来期の準備も出来る限り進めておいたがいいな。 校内バッグからリストを取り出す。 まず、登校日の、連絡含めた板書計画を立てて、 次は、必要な画用紙取りに行って、 そのあとは……。 「山口先生、」 「はい、」 呼ばれて振り向くと、同い年の山本先生だ。 といっても、山本先生の方が先輩で、俺は教員採用試験に2落ちしてるから、2つ下の後輩になる。 「お昼、もう食べました?」 「あ、そういえばまだです。」 でもここまでやってしまおうかな、なんてぼそぼそ呟いていると、山本先生がとん、と机の上に置いた。 「さっき、飲み物買いに出てたんですよ。んで、そういえば山口先生これ好きだったなと思って。」 「あ!そうです、ありがとうございます!」 財布をごそごそと探していると、今度おごってくれればいいから、と山本先生が笑って自分の席の方へ歩いていく。 こういうちょっとしたこと、嬉しい。 よし、頑張るぞ、なんて心の内で思って、ペンを握った。
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