暗転

家

家に着く頃には真っ暗で、眠い目を擦って家に上がる。

「ただいまー。」

誰もいない家に自分の声が響く。

学校でやりきれなかった準備を今日やってしまっておこう。

スーツを脱いでシワにならないようにハンガーにかけて消臭スプレーをかける。

明日用の半袖のシャツを出して、今日着てた服は全部洗濯機に放り込んで回して、シャワーを浴びた。

さっさと浴びて出て来て、タオルで髪を拭きつつ、冷蔵庫からペットボトルの水を出して飲む。

ご飯どうしようか、日曜に作りおきしておいたものもそろそろなくなるし……。

冷凍庫を見てみると、冷凍ご飯がある。

「雑炊にするか。」

冷凍しておいた白ご飯を鍋に放り込んで、水、醤油、めんつゆを入れる。

気持ちだけでも野菜をと思って冷凍いんげんをハサミで小さく切って入れ、ごまも入れる。

お玉でほぐしつつ、塩コショウを入れて出来上がり。