朝陽

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少しだけ 重い気持ちで目覚めた朝 つまらないことで 不機嫌になった昨夜を 後悔しながら 眠っているキミの背中を見る ごめんねと そのひとことが言えなくて 今日もこんな朝 何度でもそんなことを 繰り返しながら またキミの背中を見ている 二度寝もできずに ベッドの上で僕は もう少しだけ朝を待つ ふたりの間に射し始めた光 朝陽の気配に不意に寝返りをした 寝ぼけまなこのキミが “おはよう”と 何でもないように言ったから なんだか僕は負けた気がしたよ それで僕は キミで良かったと思った それだから僕は キミが良かったんだと思った
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