七回忌

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 叔母が訝しげにあたしを見ている。 「どうしたの?」  叔母は困ったような顔をした。 「せっちゃんがお話ししているのは、じぃじの家にいたひぃばぁばなの?」 「うん、ばぁば、まえはじぃじのおウチにいたって」 「お祖母さんが言ったんだね?」  叔母は青ざめて声が震えていた。 「うん。  ね~」  あたしは曽祖母を見上げた。  その顔は悲しげだった。 「どうしたの?」 「せっちゃん、好恵おばちゃんには、ばぁばは視えないんだよ」 「え?」  その時、あたしは気がついた。 「うそ……」  曽祖母は優しく微笑んだ、あたしを勇気づけるように。
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