七回忌

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七回忌

 それから一年以上が経ったある日、あたしは両親に連れられてお寺に行った。  その日は法事でお経を上げてもらっていた。  まだ幼かったあたしは早々に飽きてしまったが、隣にいた曽祖母が小声で好きな昔話を聞かせてくれたお陰で騒がずにすんだ。  お寺から出ると、両親は祖父母と話をしていた。 「もう七回忌かぁ、早いなぁ」 「赤ん坊だった刹那も小学二年生ですからね」 「婆さん、喜んでいたなぁ、曾孫のが見られて本望だって言ってた」 「見せてやりたいですね」 「きっとあの世から見てるさ」  両親と祖父母の話を何となく聞きつつ、あたしは曽祖母に相手をしてもらっていた。
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