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魔神現る!……が、タイミングが!?
僕は突然、魔神に出会った。
「私は魔神! お前の願い事をどんな事でも一つだけ叶えてやろう!」
我慢が限界に達し、ギリギリの所で公衆トイレに入った僕は、用を足している最中に紙が無い事に気付いた瞬間、その魔神が便器の中から現れた!
「あっ!」
予想していなかったタイミングで現れた事に驚いた僕は、手がすべってスマホを便器に落としてしまった!
魔神と名乗る、ヘンテコな姿をしたプチマッチョのそいつの胸には、カウンターのような物が表示されていた。
60から徐々に数字が減っている所を見ると、どうやらカウントダウンをされているようだった。
「残り時間は少ない。早く願い事を言え!」
何が何だか分からない僕は、とりあえず現実を受け入れようとし、いろいろな事を必死で考えた。
どんな願いでも叶えてくれる?
今はトイレットペーパーが欲しい!
いや!? 新しいスマホが欲しい!
いや!? 良く考えろ!!
どんな願いでも叶うんだったら、金持ちとか永遠の命とか、草なぎ剛みたいなイケメンになるとかいろいろあるんじゃ……
魔法使いになるとか、非現実的な事でも大丈夫なのか?
いや……まてよ……
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