第一章 出逢い

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 小説風に書くなら、こんな出だしはどうだろうか。  僕には文才が無いから、書くとしてもこの辺が限界だと思う。  それに、これは誰かに見せるために書き始めたものじゃない。  ただ自分の想いを封印するために書き始めたものだ。  どちらかと言えば『手記』みたいな物だろうか。  だからここからは自分の記憶を、想いをただ書き移していこうと思う。  あの時になぜ『ついて来て』なんて言えたのか、自分でもよく分からなかった。  ただ僕がその時思っていたのはこんな事だ。 (今日は妙なことに
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