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小学生の頃、猫が破いた障子を見て、祖母は私を怒鳴り付けた。 あの猫がやったんだと言っても祖母は何も聞かずに私を罵倒した。 「お前が直せ」 と言って、カッターと糊と新しい紙を順番に投げつけた。 近所からもらった魚をテーブルに置いていたら、今度はその猫は、魚を食べてしまった。 「もうこんなもん食べられないだろ!!」 祖母は私の顔に、生の魚を思い切り投げつけた。 置いたのは、私じゃない。 骨が刺さり、痛い。
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