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合コン(?)の翌日……。
駅から会社に向かう途中、肩をポンと叩かれる。
「おはよう、有村さん」
「あっ…坂上…くん……おはよう…!」
ぎこちない挨拶にクスクス笑われる。
「いつもこの時間?」
「いつもはもう一本早いんだけど、今日は逃しちゃって…」
「この時間でも十分早いのに?もしかして有村さんって待ち合わせとか早めに行くタイプ?」
「うん…時間に余裕を持ってないと不安になるから…」
「あはは!俺も俺も!」
同じなんだぁ…なんだか嬉しい!
それに昨日の合コンのおかげか、いい感じに話せてる!?
こんな風に笑い合って楽しく会話出来るなんて…!!
……なんか、この調子でもっとたくさん話したいなぁ……なんて。
「なんか、ちょっとは慣れてくれた?せっかくだからもっとたくさん話したいなぁ」
「え!?」
今、私が頭の中で思ったのと同じ……。
つい大きな声を出してしまい、驚く坂上くん。
「あ……もちろん嫌じゃなかったら…………今日の仕事の後とか、どうかな……?」
えー!!??
あれ!?コレって、いつもの妄想!?
「……有村さん?」
…………じゃない!!現実だ!!!
「あっ……ごめんなさい!えっとじゃあ…今日もみんなで…」
「いや、今日は二人で晩飯でも……どう?」
……上目遣いで顔を覗き込まれ……いっぱいいっぱいになった私は、考える余裕もなく頷いていた。
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