Dreaming Girl

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二人でワインと料理を注文して、シェアして食べることに。 かなり緊張……していたけど、お酒の力と坂上くんが喋りやすい人だったので楽しく会話出来た。 それと……ある意味妄想好きの本性がバレていることで、開き直って話せた気がする。 「有村さんって、女子大って聞いてたしお嬢様~って感じかと思ってた」 「女子高、女子大ってよくそういうイメージ持たれるけど、全然そんなことないよ~。男子の目がない分、みんな好き放題だし」 「何それめっちゃ見てみたい」 「多分ドン引きすると思う…」 …さすがに詳しく話す勇気はないので、話題を変えた。 「坂上くんは大学でデザインの勉強してたんだよね?」 「うん。だから本当は企画部行きたいんだ。でも営業の仕事も楽しいし、絶対どっかで自分の為になると思うしね」 「……すごい……そんな風に思えるなんて……」 私そんなこと思ったこと、なかったなぁ。 毎日なあなあで仕事してただけかも…。 「目からウロコ……」 「目からウロコ?」 坂上くんが笑いながら手で受け止めてくれる。 それを摘んで目の前に持ってくるフリをして言う。 「でも、想像力ってデザインには大事だよ?」 「私の妄想…役に立つ?」 「立つ立つ!」 また二人で大笑い。 なんか……すごく楽しい。 坂上くんと話すの、楽しくて好き…かも…。
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