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昼休みが明けた。 いつもなら友達と駄弁りに使う昼休みなのだが、今日は図書室に独りこもっていた。 5時間目は美術で移動教室なので、早めに向かう。 もちろんあの子はみんなよりも早く来ていた。 僕は歩み寄り、昼休みで整理した心を背負って話しかける。 「どう? 調子は」 「まぁまぁってとこかな」 空気が少し淀んだ気がした。 「……この前はごめんね、いきなり告って」 「うんうん、全然気にしないで。こっちこそごめんね。気まずくてなかなか喋れなくて」 このタイミングでクラスメイトがパラパラと美術室へ入ってきた。 とりあえず告白のことはリセットされた。本気でそう思った。 それから僕達は1歩1歩、関係を戻しつつあった。 嬉しいっていうよりも安心。ひとまず、っていう感じ。
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