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「え~っ? 琴音には愛する学さんと凛太郎君がいるじゃない」
「まぁ、そうなんだけど……。でも、そろそろ澪も次の恋を考えないとね」
「そう、だね。でも相手がさ……。ここには凄い体をしたかわいい男の子がこんなにいっぱいいるのに、みんな随分年下だし……。年上でいるのは、あの袖の中から絵柄が見え隠れしてるお兄さんと、たぶん二回り以上年上なのに驚くほど軽快に動くおじさんと、あそこでほら、いまだ縄跳びも満足に飛べないあの人くらい」
30歳前後だろうか、既に何度も見掛けているのだが、縄跳びのロープをいまだに不器用に、いや逆に器用にと言ってもいいかもしれない、自分の足に絡ませている。
「ホント、だねぇ」
「でもまぁとりあえず、早く今の病院に慣れないと。明日は歓迎会をしてくれるらしいし、がんばるよ」
「うん、澪なら大丈夫。がんばってね」
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