サマーキャンプ

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サマーキャンプ

やあ、親友。 ……よし、わかってる。 ため息をつく前に言い訳をさせてくれ。 そうだ。君が私を見損なったと判断する前にだ。 わかっているとも。たしかに私はダイエットを宣言した。その言葉に嘘偽りはない。 あれは猛暑も真っ盛り、太陽の光とはここまで凶悪なのだと知らしめられていた時だ。 私は君と遊びに行く予定だったプールが、まさかの猛暑による閉鎖などというミラクルを体験した。 君だけならばこれほど厭いはしない。もちろん水着姿の話だ。 だが、世間は夏、そして私達の街はレジャー施設が整った大都会とは言いづらい、程ほどの都会だ。 涼を求めてクラスメートが立ち寄るプールはおよそここしかない。 君も例に漏れず、プールといえばあのプールを連想したはずだ。 猛暑のせいでコーラもアイスもそれは美味しくいただけた結果、プールへいく当日の朝に私が見苦しくベソをかくことになったのは今さら君への説明をするまでもない。 つまりは偶然はちあわせたクラスメートに水着を見られる確率は、朝食のトーストを落としたときにバターを塗った面が床側になるよりも高く、それが意中のイケメンでない願望については奇跡を祈る他はない。     
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