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「ねぇねぇ。」
「沙耶ちゃんって三島君のこと好きなんだって。」
「へーそうなんだ!やよいって沙耶ちゃんとそんなに仲よかったっけ?」
「いや、うわさだよ!ほんとは、秘密にしてねって言われたんだけど、夏奈には特別に教えてあげる。あ、これ秘密ね。」
そんなやりとりが、本の向こう側から聞こえた。
所詮、秘密なんて、友達なんて、そんなものだ。
「〇〇ちゃんに教えるだけならいいだろう。」
それが何回も何人も重なって、結局はすぐにクラス中に、下手すると他クラスにまで広まってしまう。
だから、わたしは友達なんて作らない。
あんな思いはもうこりごりだから。
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